サンゴ礁再生事業概要

サンゴ保全活動


サンゴがもっとも多く生息する海域

サンゴのうち、造礁サンゴ(イシサンゴ)と呼ばれるものが浅い海に生息して石灰質の石の骨格を作り、サンゴ礁という巨大な地形を築きます。造礁サンゴは水温が18~30度くらいの熱帯・亜熱帯の海岸に分布し、もっとも多く生息しているのはインドネシア、フィリピン、ニューギニアで囲まれた海域(図2)です。日本では、主に種子島以南の海域に分布しています。しかし近年、さまざまな要因から世界のサンゴを取りまく環境は悪化しています。

活動の区分 活動の内容
意識向上のための活動 ・サンゴ礁保全のための研修
・ダイビング業者や有識者との学習会
・全国事例の視察
現状を把握する活動 ・リ-フチェック
・赤土の流入等陸域からの負荷の監視
・漁場の監視
保全活動 ・オニヒトデの駆除
・サンゴの移植
・その他の関連する保全活動
(ウミガメ・ビ-チクリ-ン・マング-ロ-ブの保全)
普及啓発活動 ・活動の広報
・環境・体験学習の実施
・地域や一般市民との連携
●環境省の取り組み
このように危機的な状況にある大切なサンゴ礁を保全するため、環境省では、様々な活動を行っています。 国際的には、1994年に、関係国とともに、「国際サンゴ礁イニシアチブ」を設立し、サンゴ礁保全の取組を国内外で積極的に展開しており、特に、平成17年7月からは、太平洋のパラオ共和国と共同で事務局を務めています。 サンゴ礁の保全活動は結果的に、サンゴ礁に生活の糧を得ている国々の支援につながります。 国内では、関連各機関との連携により、サンゴ礁の現状を知るためのモニタリング活動、サンゴ礁保全行動計画の策定、自然環境再生事業(竜串、 石西礁湖など)、海中公園の管理(串本海中公園など)、サンゴ礁について多くを知って頂くための啓発活動などを積極的に行っています。
海中公園についての詳細は、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターのサイトの、「サンゴ礁の現状」内、[ 海中公園制度について]に掲載されています。

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